統合失調症で、特別障害給付金1級に認定されたケース

相談者:男性(50代)、無職

傷病名:統合失調症

決定した年金種類と等級:特別障害給付金 1

月額 約5.1万円

相談時の相談者様の状況

お父様から大宮事務所で開催されている無料相談会に参加したいとお電話がありました。

発病は、30年近く前、大学生の頃でした。
突然、幻聴が聞こえたため、直ぐに精神科を受診したところ「統合失調症」と診断されました。

途中、何度か入退院を繰り返していましたが、服薬の効果もあり、就労できていた時期もありました。
体調が悪化したのは、お母様が亡くなられた2年前からでした。

現在は、入院中ですが、自力で歩くことも出来ず、ほぼ1日中寝て過ごしているとの事でした。

相談から請求までのサポート

面談当日までに、お父様に発病から現在までの経緯を簡単にメモして頂き、面談時に詳細をヒアリングしていきました。

初診日が30年近く前でしたので、初診日の証明が取れるかどうか心配でしたが、幸いにも転院することなく同じ病院に掛っていらっしゃったので、問題ありませんでした。

次に、問題となるのが国民年金の納付状況です。初診日の時点においては国民年金を納付していませんでしたので、障害基礎年金の納付要件を満たしていませんでした。

障害年金の請求は出来ませんが、特別障害給付金の要件には該当していましたので、特別障害給付金の請求をすることにいたしました。

特別障害給付金は、大学に在学していたという証明が重要ですので、大学で卒業証明書を取得し、主治医の先生には現在の症状で診断書を作成して頂き、請求しました。

結果

無事、特別障害給付金 1級の受給が認められました。

特別障害給付金は、任意加入中に初診日がある方、平成3331日までの学生であった期間に初診日がある方が請求できる制度です。

初診日証明書と請求日3ケ月以内の診断書が必要であることは障害年金と変わりませんが、それに加えて初診日当時の在学証明書も必要となって参ります。

任意加入中に初診日がある場合でも、特別障害給付金が支給される場合もあります。
そのような場合でも、諦めずに専門家にご相談ください。
何か方法が見つかるかもしれません。

精神疾患の最新記事

統合失調症の最新記事

障害年金の受給事例の最新記事