双極性感情障害で障害厚生年金2級に認定されたケース

相談者:男性(40代)、無職

傷病名:双極性感情障害

決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級

年金額:約150万円

相談時の相談者様の状況

ご相談様から直接お電話でご相談がありました。
精神科に2年前から通院していらっしゃいましたが、現在は仕事を退職し、自宅で静養しているので障害者年金の申請が可能かどうか相談したいとのことでした。

初診日頃は、営業職として勤務しておりましたが、得意先から会社へ苦情の電話が入り、精神状態が普通ではないという事が分かり、1年間休職されたそうです。
1年後に復職し、数ヶ月勤務したところで、別の得意先から精神状態が普通ではないとの連絡が入り、直ぐに休職されたとのことでした。
暫く休職していらっしゃいましたが、これ以上勤務するのは無理と判断し退職してしまったとのことでした。

現在はお一人暮らしですが、近所に住むお姉様が、日常生活のサポートをして下さっているので、何とか生活できているとのことでした。

相談から請求までのサポート

まず、初診から現在までの病状、日常生活状況をヒアリングしたところ、現在掛かっている病院が初診との事で、病院のワーカーさんを通して診断書を依頼したところ、「カルテに6年前に他院に掛かった記録が載っている、初診日は6年前であり、当院ではない。」との連絡がありました。

ご相談者様に伺ったところ、全く記憶がなく覚えていないとの事でしたが、ワーカーさんに病院名を伺い、初診日証明書(受診状況等証明書)を改めて取り直すところから始めました。

新たに判明した病院に確認しましたところ、確かに数回の通院歴がありましたので、そちらを初診病院とすることにしました。
ご相談者様に当時の状況を伺ったところ、精神的に辛く、気力もない状態で、会社に行くのもやっとであったが、年齢的なものと考えていた、当時の事はあまりにも辛くてほとんど覚えていないとのことでした。

最終的に、ヒアリングしたご相談者様の日常生活状況等の参考資料を現在の医師にお渡し、実態に即した診断書を作成していただくことができました。

申請の際は、診断書と共に、お姉様から受けている援助の状況等も詳しく記載した日常生活状況等をまとめたものを別添資料として作成し提出しました。

結果

一人暮らしでありましたが、無事、障害厚生年金2級の受給が認められました。

ご相談者様からは、無事に受給が出来て良かった。
これで安心して静養できると喜んでいらっしゃいました。

一人暮らしであっても、日常的に家族等の援助をどれくらい受けて生活しているかを申立書等で訴えていくことが重要です。まずは専門家にご相談ください。

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