線維筋痛症で障害基礎年金2級が認められたケース

相談者:女性(30代) 無職

傷病名:線維筋痛症

決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級

年金額:約100万円(子の加算有り)

相談時の相談者様の状況

最初は、メールでのご相談でした。

7年前に線維筋痛症と診断され、治療を続けながら働いていらっしゃいました。

ドクターストップが掛かっていましたが、生活のためにと痛み止めを飲みながら無理をして働いていらっしゃいましたが、全身痛が酷く、動けなくなり退職されました。

ご自身で障害年金を請求しようと年金事務所に相談に行かれましたが、初診日がどこか分からないとの事で一度は請求を諦めたそうです。

困っていたところ、知り合いから社会保険労務士に相談する事を勧められ、ご連絡を頂きました。

身体に変調が出始めたのは、小学校5年生の時でした。

突然、足が痛くなることがあったので近所の病院を受診しましたが、「成長痛」としか診断されず、翌日には痛みは消えていたそうです。

その後も、時々足の痛みはあったものの、翌日には痛みは治まっていたので、日常生活は問題なく生活していたそうです。

今から8年前、突然、背部痛があったため、近所の整形外科を受診しましたが、明らかな診断名は付きませんでした。

治療を続けても改善しなかったことから、「線維筋痛症の疑い」との事で、専門医を紹介され、そこで初めて「線維筋痛症」と診断されました。

相談から請求までのサポート

多様な症状がある線維筋痛症の初診日がいつになるかという判断はとても難しいです。

小学校5年生の時から痛みが出たという事ですので、小学校5年生から現在に至るまで日常生活状況、就労状況等をヒアリングし、それらを全て病歴・就労状況等申立書にまとめて記載し、線維筋痛症の確定診断がされた現在の病院を初診病院として請求する事にしました。

診断書お願いする際は、日常生活の困難さを細かくヒアリングしてまとめた資料を渡して診断書を依頼しました。

また、「線維筋痛症の重症度分類試案(厚生労働省研究班)」のステージⅠ~ステージⅤの記載もお願い致しました。

請求の際は、「肢体の診断書」、「病歴・就労状況等申立書」の他、日常生活状況の大変さを盛り込んだ補足資料を作成し提出しました。

結果

無事に、障害基礎年金2級の受給が認められました。

初診日をどこにするかを確定することは、障害年金の受給権に直結しますので、とても重要です。困った時には、諦めずに専門家にご相談ください。

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